魔法科高校の劣等生1〜4巻をまとめて。
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最近、ラノベ界隈で話題の作品。Web(小説家になろう)有名になり文庫化された作品です。私が認識してる限りですとこのようなものが増えてきたのは、SAOかまおゆう辺りでしょうかね?それ以前もあるのでしょうが、私の記憶に引っかかるものはないです。何かありましたっけ……?うーん。
さて、そんなことはさておき。「魔法科高校の劣等生」についてです。これについてのあらすじなどは上で見ていただくとして、私の感想として一番残っているのは、魔法の設定です。
この作品における魔法の使用方法、それから生まれる魔法を円滑に使うためのデバイス、魔法を包括した上での世界観などの設定がとても重厚に作りこまれていて、素晴らしいです。この世界の魔法が魔方陣などをプログラム的に組み、演算して使用するためそれをデバイスに組み込むことで早く使うことのできるという設定はとても面白かったです。他にもプログラム的に魔法を組むようなラノベはあったりしますが、ここまで精緻に設定されていると厨二心をくすぐられるというかなんというか。
それに加えて、魔法科高校の学年で1科生・2科生という魔法の総合技能のランク分けのようなものがあり、主人公は劣等生とタイトルにもある通りなのですが、それはあくまで高校が定める(と言っても、この世界では共通の)基準で定められていないところが超絶に優秀であるために劣等生と見下されても、それを一蹴できてしまうという「俺つぇー感」半端ないです。そして、主人公の周りも総合技能では劣っているものの、ある1点に関しては優秀という奴らが固まっており、「1科生」という誇りに凝り固まっている連中をなぎ倒してた1・2巻(入学編)はとても爽快でした。3・4巻は九校戦編という運動会?みたいなことを魔法でやってるわけですが、ここでも主人公の性能がフルに活かされており、わくわくする展開でしたね。
しかし、Web出発だからなのかは定かではないですが、世界観などの設定が作りこまれているため、文章がとても説明くさく、読み難くなっているのが目についてしまいます。それを差し引いても面白いのですが、それで断念してしまうような人もいるかもしれません。しかし、設定がストーリー上とても重要になっており、読み飛ばしてしまうとわけがわからなくなってしまうため、必然的に全部読むことになり時間が・・・。そんなこともあり、とても楽しめたのですが、次の巻は気合を入れてから読むことになりそうです。
まとめますと、やはり文庫とWebでは、文章の癖はだいぶ変わってきてしまうのですね。これからもこのようなものは増えてくるでしょうから、文庫の時よりも作家さんの味というか癖が見つけやすいので、これはこれで面白いなと思います。
[追記]
SAOも同じ畑のはずなのに、あんなにすらすら読めてしまった辺り、流石だなぁと改めて感じた次第です。