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日々徒然なるままに本を読むモノの足跡。

私が読んだ本の感想などを書き連ねていくブログです。ネタバレを多く含む可能性があるため、十分にお気をつけ下さい。

スカイ・ワールド#04 感想

あらすじ

 17の島をめぐる壮大な連続クエストに突入!!

 

スカイワールド――それは魔法と科学技術が同居する世界で、無数に浮かぶ島から島へと飛空艇で旅をするオンラインRPG。

プレイヤーのごくわずかしかたどり着くことができていない第四軌道。

その理由は、第四軌道と第五軌道との間を分断する激しい気流・グランドストリームにあった。

 グランドストリームを突破するため、ジュンたちは二十四人のパーティーを結成し、十七の島をめぐる壮大な連続クエスト『フエルファイ・キャンペーン』に挑む。そんな中、まとめ役に徹してきた白魔術師のエリに“ある思い”が生じてきて――。

新世界への扉を開く、熱きオンライン冒険ファンタジー!!

 

引用

「(略)……でも、そんなジュンのおかげでこのグループがある。だったらあたしは、それを否定しない。悩んだけど、すっごい悩んだけど、そう決めた。」

「ジュンがジュンらしくあることこそ、わたくしのなによりの喜びであると、そう信頼しているのです」

「これは儀式だよ。ボクたちが許されたいがための、儀式」

「強くなりました。ジュンさんに鍛えられて、ジュンさんと共にいて、ジュンさんのことをいつも見ていて………わたしは、もう、あの頃のわたしじゃありません。」

 

「みんながおれを信じるように、おれも、みんなを信じよう」

 

感想 

 みんなの台詞抜き出して並べても、一人称と語り口で誰か判別できるもんですねー、これぞラノベでの職人芸って感じがします。しかし、ユーカリアの愛人力もさることながら、かすみの正妻力ハンパないなこれ……ヒカルの好意が霞んで見える……そしてサクヤは―――現地妻、かなぁ。親友と言うには近すぎるような気がします。

 

 ネタバレになりそうなところはいつも通り下に収納、しゅーのー。

 

 今回は全体を『いざ、第4軌道―――サクヤ\カイのいる場所へ!』との一言で言い表せるものであり、そのためのジュンについて来てくれている皆への覚悟を問うものであったと言えましょう。

 物語の大枠としてはスカイ・ワールドという世界の謎が一気に明かされ、やはりSAOのようなMMORPGモノというよりは、『異世界召喚モノで陰謀が水面下で渦巻いているような物語』と近い雰囲気になってきた印象が強いです、MMORPG要素は骨子だけ借り受けていると言った感じ。

 人物の動きとしてはジュンと目的を同じとしてるヒカルのサクヤへの覚悟は勿論、サクヤとは直接関係のないエリの苦悩や葛藤、嫉妬、それらを全て飲み込む覚悟。ユーカリアの依存にも似た信頼。かすみの不安と期待、そしてサクヤへの想い。最後にこの4人の思いを全て受け取り、リュカを含めた他のメンバー全ての命を預かるジュンの覚悟。

 これら二つを絡めつつ物語を前へ前へと進めていき、最後には期待せざるを得ない引きをちゃんと用意する手腕は”鮮やか”の一言に尽きるものでした。

 

 一応ここで一区切りと言えそうですね。次の巻からはサクヤが抱える問題とそれへの対処にシフトしていくでしょうし。いやーほんとに次が楽しみです。で、瀬尾センセー!円環のパラダイムの次はいつですかー!?

円環のパラダイム (一迅社文庫 せ 1-3)

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