楽聖少女2
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: 文庫
- クリック: 27回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
あらすじ
”交響曲の初演成功から数ヶ月、ルゥはスランプに陥っていた。新作の曲が革新的すぎて既存のピアノでは弾けず、新楽器の開発も行き詰まっていたからだ。そんな折、フランス軍がウィーンへ進攻。僕はついに魔王ナポレオンと相まみえる。そこで知るのは、魔王のあまりにも意外な素顔と、この歪んだ十九世紀世界の秘密の一端。そして僕らの前に現れる、不吉な銃を操る若き音楽家。「俺がナポレオンを殺る。邪魔するな」復讐に燃える彼の背後には、悪魔の影が…。絢爛ゴシック・ファンタジー、第2弾。”
引用
"「ここまで言ってわからないのかい、きみに芸術家ゲーテの魂が欠片でも残っていればあり得ないんだよ、満たされるなんて!」
「なぜぼくらが歌を、詩を、物語を創ると思うんだい?絶対に満たされないからだよ。いずれ喉が灼かれ血が腐ると知っていながら海水で渇きを癒そうとする漂流者のように、ぼくらは永遠に満たされないがゆえに創り続けるんだ」"
この時のルゥの言葉にひどく納得し、落胆した私がいました。
私がライトノベルをはじめ、物語としての小説に耽溺しているのは、自分には無い何かを、現実にはない何かを求めるためであると自覚しています。それは転じて、現実の生活では満たされない”渇き”を潤すため、なのです。それを改めてルゥの言葉で気付かされたと同時に、物語を”読む”だけで満たされてしまう程度の”渇き”なのだという事実にも気づかざるを得ませんでした。
故に、私はこの作品を一言で言い表すことが困難ではありますが、こういうしかないのでしょう、とても面白かった。憎たらしい程に面白かった。作り手と読み手の間で悩む人への道標となるような作品であると思います。
それと「創る」という言葉は芸術を生み出す人のための特別な字のように感じます。「作る」でも、「造る」でも無い、心にある渇きを他人に五感で表現にするための行為。私にはそれが「創る」という字の在り方なのだと思うのです。
……と新聞の書評のようにやってみましたが、これは書いていて楽しいですね。後に黒歴史化しそうですけど。
さて、これ以降はいつも通り、ネタバレ込みの感想を収納しておきます。
続きを読む2013年3月の読了本まとめ
問題児が異世界から来るそうですよ? 落陽、そして堕月
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 竜ノ湖太郎,天之有
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2013/03/30
- メディア: 文庫
- クリック: 29回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
あらすじ
“魔王連盟ウロボロスと対立することになった“ノーネーム”。黒ウサギの素敵ウサ耳がなくなるという緊急事態のなか、“マクスウェルの魔王”と“混世魔王”と名乗る二人の魔王に戦いを挑むことになり――“
引用
"どうか私たちと共に、壁になって下さい"
感想
いや―この時の飛鳥がすんごく格好良くって(黒ウサギの次に)アスカスキーとしては感激でむせび泣くレベル。そんな問題児シリーズの第7巻目……レンタルマギカ式のシリーズの表記の仕方なので数えにくいですね。
それはさて置き、今巻は「魔王連盟編―中」と称するべきものでした。前の巻―「ウロボロスの連盟旗」から継いだ軸を起点に、今回は挑戦者というより侵略者たる魔王からの防衛というギフトゲームであったため、謎解き成分少なめ、バトル成分多めの巻で、これ以降のシリーズに重要となるであろう設定がちらほらと散見しているため、早く続きが読みたいけど見逃せない……!と思いながら読んでいました。
しっかし、あれがあったので、そろそろ”ノーネーム”の名が判明するときも近いのですかね?そして、著者があとがきで「最後」という言葉を使っていたので、終わりも近そうですね。
※アニメが10話だったのがとても残念でしたが、黒ウサギの新たな可能性(艶のある声の黒ウサギ)が見れたし、知り合いのラノベ読みの方の言っていた「情景描写が少ないからアニメ化はありがたい」という言葉で、個人的にはわりと満足です。余裕が無いので円盤には手を出せませんが、いずれは欲しいところ。
さてはて、ネタバレ込みの感想は収納しておきます。
続きを読むやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7巻 感想
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 ドラマCD付き限定特装版 (ガガガ文庫)
- 作者: 渡航
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/03/19
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
修学旅行。それは恋愛とトラウマの多発地帯。
京都への修学旅行を前に、どこか浮き足立つクラスの雰囲気。文化祭以来、教室内でさらに微妙な立ち位置になった八幡だったが、最初から地位なんてないようなもんだしな、と我関せず。ところが、奉仕部に持ちかけられた意外な人物からの「恋の相談」。そこにはまた別の人物の思惑も重なって……。旅行は一気に波乱の予感。複雑な気持ちが渦巻き、答えを出せないまま八幡たちは京都へ。まちがっている青春模様は、まちがっているラブコメ=恋愛模様を生み出すのか。TVアニメ化を直前にさらに盛り上がりを見せるシリーズ第7弾。
アニメ化も間近な俺ガイル or はまち(正式名称ってどっちなの……)の最新巻です。これで渡航さんもアニメ化作家の仲間入り。きっとドクペみたいにMAXコーヒーが全国区になること間違いなし……?
さて、6巻の文化祭でのあれやこれやにより全体の株を下げながらも、奉仕部と読者の株を大幅に上げ、その期待が留まるところを知らない捻くれ者の八幡。今巻は修学旅行を絡ませつつのある人からの「恋の相談」。それ以外にも別の依頼が来たりして……?しっかし、ホントなんで修学旅行ってあんなにつらいんですかね。ド深夜の麻雀はうるさいわ、部屋に女子呼び込んでるの見つかったその余波で私が別の部屋で寝てたのバレて怒られるまじあいつらs(自主規制
ネタバレ含む感想は↓に収納。
続きを読むはてなダイアリーからはてなブログへのお引越し。
引越しってほどのものでもないんですけどね。流れに乗ってみた感じです。
しかし、これってどこでカテゴリ管理するんですかね?MFが2つあるの直したいんだけども……。
追記
2つじゃない、3つある……あれれ?
追記2
なるほど。使ってないカテゴリは消えるんですね。へへぇ。不便。
感想を練り上げるという行為
どうも、お久しぶりです。
こちらの更新が半年もなかったのは正直すみません……。リアルの事情で停滞していた部分も否めませんが、生放送はぼちぼちやってましたので、理由としては弱いでしょう。
ひどく個人的な話ですが、どうしても感想を論理的に書くというか読後の感覚を文章として打ち出す行為が苦手でして、
読んでまとまってないままに話すことのできる(決してそれが良いというわけではなく)生放送のほうが楽で満足してしまう傾向にあります。クズゥ……
読んだあとの「もやもやとして見通せないけど人に伝えたい気持ち」があるのは間違いないのです。そして、それがひどく凶暴で外に出せと言って聞かないこともままあります。
しかし、それを文章にしようとするとどれだけ書き連ねても満足のいくものになった試しがありません。
勿論、私が経験不足なのは間違いありません。他の感想サイトなどを見る限りにおいて、続けることで身につく部分もあるのでしょう。努力は尊い。
まぁ、生放送でも上手く話せることに越したことはありませんし、その方が間違い無く良いのですが。脳内を話しながら整理している面もあるのでしょう、きっとたぶん。
ただし、ここまで書いておいてあれですが、感想を伝えたいとは思うが、別に返答がほしいというわけではありません。いや、勿論あったほうが捗りますが、別にそれが欲しくてやりたいと言っているわけではないのです。
おそらくではありますが、ブログと生放送の本質は一緒で、私自身がその「もやもやする気持ち」を知りたいだけなのでしょう。ブレインストーミングみたいな感じ?
故に、壁や枕などに語りかけるというのでも脳みその整理になるので、ある種満足はできるのでしょう。
要するに何が言いたいかというと、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7巻」を読んだので、読後のこのすげぇもやもやとした気持ちをわかりたい。
いつ記事にするのかは明言できませんが、ぼちぼち感想記事でも書きます。
8月の読了本
8月のラノベ購入リスト!
8月1日
■角川スニーカー文庫
聖断罪ドロシー 01 絶対魔王少女は従わない
レンタルマギカ 最後の魔法使いたち
■角川ビーンズ文庫
シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と虹の後継者
■HJ文庫
僕の妹は漢字が読める5
8月10日
■電撃文庫
さくら荘のペットな彼女7.5
ブラック・ブレット4 復讐するは我にあり
楽園島からの脱出 II
チェンライ・エクスプレス2
VS!!2 ―史上最悪の怪人―
8月15日
■GA文庫
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード2
のうりん4
8月17日
■富士見ファンタジア文庫
スカイ・ワールド2
ライジン×ライジン3 RISING×RYDEEN
■富士見ドラゴンブック
STEINS;GATE―シュタインズ・ゲート― 比翼連理のアンダーリン (3)
8月24日
■MF文庫
星を追う子ども
一年十組の奮闘 〜クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました〜
8月25日
■MW文庫
探偵・日暮旅人の宝物
2
8月30日
■ファミ通文庫
“未摘花” ヒカルが地球にいたころ…… (5)
今月は19冊。
しかし、だいぶ金欠のため、色々削る予定です。
夏休みにも入るので、少なくとも購入量よりも読了数の方が多くなって欲しいもんですな。
7月の読了本リスト!
おいィ?ほぼ漫画じゃねぇか……?
いや、でもうそパラは!うそパラは仕方なかったんだよォ!何度も読み返しても仕方ないんだよ!
あ、え、すみません、もっと、頑張ります……orz
2012年上半期ラノツイ杯 結果発表!
**新規部門!
※同率票が多かったため、7位までとします。
1位 楽聖少女 15票
2位 エスケヱプ・スピヰド 14票
2位 森の魔獣に花束を 14票
4位 天鏡のアルデラミン 13票
5位 ノーゲーム・ノーライフ 9票
5位 も女会の不適切な日々 9票
7位 ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー 8票
7位 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 8票
7位 魔法少女育成計画 8票
以降の作品はこちら→http://togetter.com/li/348817
**既存部門!
※こちらも同率表が多かったため、7位までとします。
1位 ソードアート・オンライン 11票
2位 子ひつじは迷わない 10票
2位 東雲侑子シリーズ 10票
2位 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 10票
5位 ゴールデンタイム 9票
5位 問題児たちが異世界から来るそうですよ? 9票
7位 蒼穹のカルマ 7票
7位 僕は友達が少ない 7票
以降の作品はこちら→http://togetter.com/li/348814
追記
ご投票して下さった皆様、発表を見て下さった皆様、本当にありがとうございました!
2012下半期のラノツイ杯も是非よろしくお願い致します!