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日々徒然なるままに本を読むモノの足跡。

私が読んだ本の感想などを書き連ねていくブログです。ネタバレを多く含む可能性があるため、十分にお気をつけ下さい。

サクラダリセット3−MEMORY in CHILDREN−

ライトノベル 角川スニーカー文庫

―私たちの中に、アンドロイドがいると仮定しましょう

―アンドロイドは、誰?

 ”未来視”の能力を持つが故に、最適解しか選べない相馬菫。
 ”記憶保持”の能力で両親への愛を思い出しながらも、すべてを捨て去った浅井ケイ。
 ”リセット”という強い力を持ちながらも、自分自身と感情を持たない春埼美空。
 彼らのうち、一番アンドロイドに近いのは誰なのだろうか?

 この3巻は今までの起点となる過去編でした。ケイと美空の始まり、ケイと咲良田の始まり、菫が意味づけたマクガフィンを巡る物語の始まり。すべての始まりとなる話はとても切なく、そして、やさしい物語でした。ケイを慕う菫。しかし、最適解を選び続けてしまう彼女には自分がケイの隣に立てず、そこには美空が立つことも知っていた。それでも筋書き通りに行動できる彼女の強さが、とても悲しく見え、心に響きました。
 そして、これが河野さんの澄んだ文章と椎名さんの澄んだイラストで補強され、読了後は思わずジーンと来て、色々物思いに耽ってしまいましたよ……。これがサクラダリセットの色であり、河野さんの色なのかなーと。

 本編も未だ菫の目的がわからずじまいなので、早く次の巻が読みたいものです。