天翔虎の軍師 感想
おぅ……更新が遅れて申し訳ありませぬぅ……(更新日6月22日)
- 作者: 上総朋大,庄名泉石
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/04/20
- メディア: 文庫
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あらすじ
トーレ帝国の侵略により、シエルは祖国・フレリカ王国を失った。それから2年――帝国最強の軍師に仕えながらも密かに反逆の策を巡らす彼が、ついに表舞台に立つ! 軍師たちが火花を散らすファンタジー戦記、開演!
引用
「なぁ、お前はずっと私を守ってくれるんだろ?」
「うん。僕は君を守れる人になりたい。今は何の役にも立たないけれど、僕なりに道を見つけて、ずっと君の隣にいられるようがんばるんだ」
「約束できるか?」
「うん。約束する!」
感想
この約束こそ、シエルとミオにとってフレリカ王国が落ちてからの2年間耐える芯になったのだろうし、天翔虎の軍師という作品の根幹になるのかなと思ったり。
しっかし、5ページ後程度のエナの顔がすっげぇいい顔してて、ちょっとシエルそこ代われください。
さて、最近(2013年6月現在)流行り?の軍師モノというか戦記モノです。ただあとがきで著者が言ってる通り、「ラノベらしく気軽に読めるファンタジー戦記」でした。覇剣の皇姫アルティーナや天鏡のアルデラミンのようなガッツリ地に足つけたファンタジー戦記をお求めの方は口に合わないと思われます。戦記モノというものを知りたい人向けにどうぞみたいな感じでしょうかねー?僕は好きですよ
そして、この作品の面白いところは主人公の軍師シエルはまだ一流ではないところだと思います。故にシエルの作戦は荒削りで破綻していて失敗してしまう、時にはその失敗で大切なモノを失うかもしれない、そんなハラハラドキドキを楽しめる作品なのではないでしょうか。
加えて、今後の展開の肝は「アーティファクト」の存在でしょう。戦記モノにおける”魔法”はなかなかに扱いが難しいので、上手く扱ってほしいですね!
ミオの政治婚的な話がありそうですのぅ……(ジュルリ